大阪市淀川区で木造2階建ての外壁の地震被害の調査に伺いました。


被害は前面に集中しているのはなぜ?
大阪市淀川区で地震の被害調査に伺いました。前面はタイル貼りでその他はモルタル壁になっています。タイル面はほぼ全壊状態です。
前面にベランダが有りますが、腰壁部分の内側は激しく剥離していますので非常に危険な状態になっています。修復するまでベランダは使用しない方がいいでしょう。
被害が前面に集中しているのはどういう訳でしょう。建物の構造上の問題なのか、地震の特徴なのか今の段階では分かりません。いずれにしてもベランダは使用禁止になります。


タイル部分全壊。
タイル面がほとんど剥離しています。施主様が雨が入らないようにテープを貼ったようです。タイル部分は全て剥がして同じように修復するか、他の建材で修復するかの選択になりますが施主様はサイデイング貼りを希望されています。
いずれにしてもタイル部分は剥離しているので剥がすことになります。産業廃棄物も沢山出るので環境的にもよくないことですが地震被害では仕方ない事です。


モルタル壁もクラック。
モルタル外壁にもクラックが発生しています。特にはめ殺し窓の下部分はクラックだけではなく外壁が剥離しています。モルタル壁を剥がして左官で修復の必要が有ります。
小さなクラックは全体に広がってっていますので下地の調整に時間が掛かりそうです。ヘアクラック以上のものはカットの必要性があります。


ベランダの防水状況を見ておく。
ベランダの腰壁の内側部分が剥離しています。非常に危険な状態になっているので早急に修復の必要が有ります。今回の地震によるものかどうか分かりませんがクラックの断面はかなり古く見えます。
笠木のモルタル部分の欠損も古い物ですがこの機会に修復しておいた方がいいでしょう。ベランダの防水状況もいい事ありませんのでこの部分の防水工事も必要です。
ベランダの防水工事は塗膜防水が一般的によく使われている工法です。特にベランダの下が部屋になっている場合は早い周期で防水工事をしておいてください。
防水工事の周期は一般的には10年が目安と言われていますがベランダの環境や防水工法によっても変わるので常に状況の確認を小まめにすることが大事です。
少しでも異常が発見されたら早急に業者に連絡するなどの対策が必要です。

ベランダ防水は小まめに。
ベランダの防水状況もよくないのでこの機会に腰壁の修理と防水工事の必要が有ります。こちらの建物はベランダの下が部屋でなかったのが幸いしています。

自転車置き場新設。
お施主様の要望で前面にある花壇を撤去して自転車置き場にしたいとの事です。緑も必要ですが実用面を考えると土地に余裕がないので仕方ない事です。
土を撤去してモルタルで仕上げて自転車を置けるようにする予定です。土の中に水道管が走っているので慎重な作業が必要です。
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