
吹田市にて、台風被害にあわれたマンションの現場調査の様子の続きです。
前回の記事でも書かせていただきましたが、こちらは屋根が台風の被害にあわれたということで、これを機に外壁の防水塗装と屋上の防水も一緒に見てほしいとご依頼を頂きましたので、あわせて調査をいたしました。
今回は外壁と屋上の様子を紹介いたします。
じわじわとにじみ出ている正体は、、、。


ビルの周りをぐるりと見させていただきました。
すると、クラック(ひび割れ、亀裂)周辺に錆のような茶色い模様がにじみ出ていました。
これはおそらく建物内部の鉄筋の錆になります。
クラックから雨水が内部に侵入してしまい、鉄筋が錆びてしまって、その錆が外に出てきたと考えられます。
そうとう内部に雨水が入ってしまっているという事になります。このまま放っておいてしまうと建物自体が弱くなり、壁が落ちてきてしまう恐れもありますので、早めに雨水の侵入を防ぐための外壁防水塗装工事をお勧めします。
なにやら白く固まっているが、、、。


クラックから何やら白いものが出てきて固まっていました。
これは白華現象(エフロレッセンス)という現象です。
白華現象(エフロレッセンス)とは、コンクリートに起こりやすい現象で、コンクリート内部の水に溶けだした物質が、水とともに表面に移動し、大気中の二酸化炭素と結合して表面に白い粉として現れる現象をいいます。残念ながら、現在この現象を完全に防止する方法は無いと言われているそうです。薄い白華の場合は、ナイロンブラシで軽くこすって落とします。比較的濃い白華の場合は、ナイロンブラシで軽くこすって落とした後散水し、水を十分に吸収させます。そして白華除去剤を規定の量に希釈し、酸洗いを行い、充分に水で洗い流します。
左官工事が必要。

階段横に側溝がありましたが、塗膜がめくれてしまい、おまけにコンクリートも脆くなってしまっていました。
側溝は雨水を逃がすための道なのに、この状態だと内部に雨水が侵入してしまいます。
この場合、左官補修としまして勾配をつけながら滑らかに補修した後に、防水塗装を行います。
こちらも早めの工事をお勧めします。
陸屋根はこまめな掃除が大事です。


屋上にも上がらせていただきました。
こちらの形状を陸屋根(りくやね、ろくやね)といいます。
陸屋根は、このスペースを有効に活用することができるメリットがありますが、定期的に掃除をしないとすぐにゴミが溜まってしまうデメリットがあります。
こちらでもドレン周りに泥やごみがたまり、苔が生えてしまっていました。
このまま放置してしまうとうまく雨水が流れずに詰まってしまうので、面倒ではありますがこまめな掃除が必要ですね。
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