
茨木市で外壁サイデイング貼り替えと屋根塗装の現場調査に行きました。

外壁サイデイング貼り住宅です。1階は店舗になっていますが只今賃貸募集中だという事です。
今回相談が有ったのは室内に結露が発生しカビが出てこまっているとの事でした。
室内を見るとクロスに黒いカビが確認できました。築18年経過しています、年数の割には痛みがひどい
感じを受けました。これから全体の調査に移っていきます。

外壁はツートン貼りになっています、デザイン的にはいい感じで出来上がっています、さすが大手住宅メーカーの
施工ですね。最近の新築住宅の70%の外壁はサイデイングが使われているそうです。
従来の工法に比べると工期が短くてコスト的に安価で見栄えもするところが需要を伸ばしている原因
だと思います。サイデイング材のグレードもピンからキリまでありますので使われる方はよく研究して
判断された方がいいと思います。

この写真はサイデイングどうしの継ぎ目部分です。このサイデイング材はさね付のサイデイング材です。
接続はサイデイングどうしをはめ込む工法のものです。今の主流はサイデイングどうしの接続はシーリング
を打つ工法です。写真でお分かりと思いますが継ぎ目がずれて隙間が見えます。
この状態だと内部に雨水が侵入している可能性が高いですね。

こちらで使われているのは窯業系サイデイングと言われるものです。又の名をセメント系サイデイングとも
言われています。セメント質と繊維質を合成し板状にしたものです。他に金属サイデイング、樹脂サイデイング
等が有ります。その中でも窯業系サイデイングが最も多く使われています。
サイデイング板の表面にヒビ割れが見えます。サイデイング板のグレードもピンからキリまであるので
グレードによって耐久性は大いに変わってきます。

軒天に通気用の金物が使われていません。通常通気工法の場合は軒天から湿気が流れるような工法が
取られていますがこの状態では湿気は外へ逃がすことは出来ません。この部分が結露やカビ発生に大きな
影響を与えていると推察されます。今の状態を通気工法に変えるとなると大がかりな工事になりそうです。

下部の水切り部材のすぐ上当たりにビス打ちで補修したような跡があちこち沢山あります。
サイデイング材の浮き部分を手直ししたとおもわれます。築18年位で不具合がこんなに出るとお客様も
納得がいかないと思います。

ベランダはFRP防水が施してあります。FRP防水は防水材の中でも上位にランクされる物です。
今まで数回雨漏りがしたそうです。築18年なのでベランダの防水も今回施工しなくてはなりません。

ベランダの排水が詰まっています。排水ドレンは年1回の清掃が必要です。それを怠るとベランダが
プールのような状態になる場合があり雨漏りの原因になりますので注意が必要です。
防水工事では平面より排水ドレン廻りを徹底して防水処理することを心掛けています。
排水のドレンは内部まで確認するのが困難な場所だけに確実な施工が求められる部位です。

ベランダ下の軒天に雨漏りのシミが見えます。ドレンが泥で詰まっている状態を確認していますので
その可能性が大ですね。天井材も1度雨が当たると耐久性に問題が出てきますので部分的に
貼り替えが必要です。その際にドレン内部も点検できるので詳しく見る事が出来ます。
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