茨木市で洋風2階建ての塗り替え 現場調査に伺いました

ホームページから外壁の塗り替え見積りをご依頼いただき、調査のため茨木市まで行ってきました。
(まだご依頼前ですので、特徴的な外観の写真は省いております。)
同じ時期に分譲された一団の団地にある2階建ての洋風住宅は築13年を迎えており、ご近所でもちらほら塗り替えが始まっています。 お客様もまわりを見てそろそろかなとお考えになったそうです。
本日の予想最高気温は38℃!! 汗をかきながらしっかり調査してきました。

木造の2階建てであるこちらの外壁は窯業サイディングです。
まずはサイディングで重要な部分「目地シール」の状態チェックです。
きちんと2面接着されていて、厚みも充分取られたシールですが日当たりの良し悪しにかかわらず硬くなっており、収縮してサイディングから剥離しているところがありました。
この状態で3年・5年と経過すると、サイディング端部から水分の吸収が始まり、サイディングの反りや割れに繋がります。

窓廻りのシールをチェック。
目地シールに比べて劣化は少ない様に見られます。 一部日当たりのよい部分では表面に亀裂が見られました。
塗り替え前にはシールの改修が必要ですね。
ちなみに、新築時のシール材は表面が露出しているので劣化が早いです。 塗り替える場合は通常、新しいシール材の上から塗装するので、新築時と同じ材料を使ったとしても、塗装で保護されるので露出している場合より長持ちします。

窓廻りの装飾に使われている額縁廻り。 窓とのすき間、額縁と外壁の取合いにシールが施されています。
こちらは厚みを取れない分、劣化のスピードが他の箇所と比べて早いようです。

1階と2階で色の異なるサイディングが貼られているのですが、ちょっと気になる納まりの部分がありました。
上下のサイディングの間にある横方向の目地。 たて張りサイディングを上下で継ぐ場合は「中間水切り」と言う部材を介して継ぐのですが、それが見当たりません。
目地の太さからしてサイディングにさね加工されているとも思えませんので、シールが切れるとたちまち雨漏れすると考えられます。
サイディングの種類はたくさんありますので、私の見当違いなら良いのですが。
お客様宅でも、ご近所の同じ建物でも外壁からの雨漏れは聞いたことが無いということですので、現時点では問題なしとします。
ご依頼いただけたらシールを撤去して内部を確認することにします。

釘打ちされたサイディングではよく見られる症状である「サイディングの浮き」がありました。
釘を打っているところには下地の胴縁という木桟があります。 この胴縁が経年劣化で痩せてくると釘の保持力が無くなりサイディングが浮いてしまいます。
施工が良くない場合は元から胴縁に釘が当たっていないという建物も時折見かけます。
塗装前にはステンレスビスでサイディングを留めなおす処置をします。
1階部分では1カ所だけでしたが、足場をかけたら全体の点検が必要ですね。

サイディングが浮いている方にファイルを当ててみました。
7~8mm浮いているのがわかります。
この縦目地はサイディングがしっかり留めつけられていればシールが必要ないのですが、浮いてしまうとすき間ができて雨水の侵入が可能になります。

日当たりの悪い面では壁に苔が見られました。
塗装が劣化して外壁材に水分が滞留しやすいサインです。

基礎の部分は地面の水分を吸い上げて汚れが出ています。
このまま塗っても剥がれる可能性が高いので、どうしようか検討します。
目立つところなので塗りたいのですが問題もあり。。。。。。
基礎の部分は状況によって塗ったり塗らなかったりします。塗らない場合の方が多いですね。
大体30分をかけて調査を終えました。
お客様から建物図面を頂けたので、寸法は確認程度で済みました。
調査を踏まえて簡単に不具合箇所をお伝えし、ご要望のヒアリングといった打ち合わせを20分ほどさせていただき、調査完了です。
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