街の外壁塗装やさん吹田店
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職人の技術によって完成度が大きく左右される左官仕上げですが、美しくコテ仕上げされた外壁は、他の素材には代えがたい魅力があります。
既存の左官材は各種メーカーのサンプルで仕上がりが確認できるが、それ以外の物は職人のコテ先で多様に表情が変えられるので、職人と設計者、建て主のイメージの共有が大切です。
時間の経過と共に味わいの出る素材であるが、庇の付け方、設備配管、サッシとの取り合いなどのディテ-ルに気を配り、美しく変化していくような設計上の配慮が必要です。
土壁、しっくい、珪藻土、モルタル、それぞれの主成分に強度や施工性を加味するための混和材や、のり、スサ、などを加えて練り上げてつくる。
在来の左官工事はこの練り上げる段階からすべての工程を現場で行うことに特徴があり、その時の気候などに応じて混和比率を変えるなど、職人技によるところが大きい。
最近では工場で混合され製品化された既混合材料を使う事が多くなっています。
左官外壁材の種類
土壁
各地域で産出される可塑性のある材料を主材料として、混和材やのり、スサ、骨材など練り上げて作る日本伝統の塗り壁工法です。
地域によって異なる土の特徴を生かした技法があるが、最近では製品化した既混合材料に押されています。
漆喰
消石灰を主成分とし海草のりやスサと呼ばれる植物繊維を練り上げて作る日本伝統的な塗り壁材。土壁と同じく、最近では工場生産された材料を使う事が多い。
珪藻土
藻類の一種である珪藻の殻の化石が堆積したものが珪藻土です。珪藻が海や湖沼などで大量に繁殖し死滅すると、その死骸は水底に沈殿堆積する。死骸のなかの有機物は少しずつ分解され、最終的には二酸化ケイ素を主成分とする殻のみが残る。
このようにして出来た珪藻の化石の塊が珪藻土です。多くの場合白亜紀以降の地層から産出される。既調合材はメーカーにより珪藻土成分に差があるので注意が必要です。
モルタル
ポルトランドセメント、骨材、混和材、水を練り合わせたもの。様々な仕上げの下地材として、使われる場合とモルタルそのものを仕上げとして使う場合がある。
ひび割れ対策、施工性、テクスチュアや色の表現、断熱や防火性能を上げる為など、様々な改良が加えられている。仕上げ材で使われるモルタルは既混和材料が主流になっています。
漆喰を例に挙げると、壁に施工された後ゆっくり乾燥硬化していくプロセスのなかで、空気中の二酸化炭素を吸収しながら100年以上の歳月をかけて元の石灰岩と同じ炭酸カルシュムに戻っていくことから、時の経過と共に耐久性が増す材料といえます。
一方材料の配合から、施工の表情までのすべてを職人の経験と手作業に頼る工法であるため、耐久性に於いても、その技量に大きく左右される。
既配合材料を使用する場合は、下地造りが耐久性向上の鍵になります。
可塑性のある材料を主原料としコテなどで塗り上げるいくため、曲面などの多様な形状の下地に対応可能であり、施工性の高い材料と言える。
ただし、気温、湿度など天候の影響を受けやすく、また、乾燥期間の考慮など工期が掛かるのが短所です。また、仕上げ工程においては、他の工事が終わってから行う事が多く、出来上がっている部分の養生など、施工計画に充分な配慮が必要です。
美しくコテ仕上げされた左官壁に勝るものはないかもしれない、と思わせるほど左官仕上げの壁は美しい。時の経過とともに風雪のなかで美しくなるという美意識こそが文化だと思います。