街の外壁塗装やさん吹田店
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瓦は、古くからある伝統的な屋根材であり、日本ではなじみ深い屋根材です。近年では耐震性、耐風性を向上させた新しい製品や工法も開発されています。
瓦は粘土を一定の形に成型して窯で焼きあげて作られます。その製造過程の違いや形状で、数種類に分類されます。
産地では愛知の三州瓦、兵庫の淡路瓦、島根の石州瓦が有名で、これらは日本の3大瓦と呼ばれています。
製造方法による分類
1、釉薬瓦
素地の瓦にガラス質の釉薬を施し焼いた瓦。陶器瓦とも呼ばれ、釉薬により様々な色を出すことが出来る。
2、いぶし瓦
釉薬をかけず焼成して、最終工程でいぶすことにより表面に炭素膜を形成させた瓦。いぶし銀の色つやが特徴です。
3、素焼き瓦
粘土をそのまま焼成した瓦。自然で温かみがある朱色が特徴。沖縄の赤瓦が有名。
4、練り込み瓦
金属酸化物を練り込み焼成した瓦。金属酸化物の発色を利用した、ムラのあるナチュラルな色と質感が特徴です。
5、窯変瓦
窯に注入する酸素ガスを調整して焼成した瓦。備前焼きと同じ製法で作られる。出来上がった瓦は1枚1枚で異なる色合い、自然な色むらを持っている。
6、ガラス瓦
ガラス製の瓦でトップライトとして使用する。ガラスやポリカーボネートの下地ユニットと組み合わせて使用する。
形状による分類
1、和形瓦
日本では古くから使われている最もスタンダードな瓦。JISの規格で定められており、J形とも呼ばれている。
2、平板瓦
フラットな形状をした瓦。F形とも呼ばれる。瓦表面の凸凹が少なく横走りした雨水が、瓦の隙間から浸入する恐れがあるので、アンダーラップで浸水を逃がす機構になっています。
3、スパニッシュ形瓦
上丸瓦と下丸瓦の2つを重ねて葺く洋瓦。丸みのあるラインが特徴。一時期よく使われた瓦です。
4、S形瓦
スパニッシュ瓦を改良した物で形状はよく似ているが、施工性とコストパフォーマンスが向上している。JIS規格で定められている。
瓦葺き工法は、古くは土の上に瓦を密着させ屋根を葺く土ぶき工法が主流でしたが、軽量化の為、土を載せずに瓦を桟木に引っ掛ける、引っ掛け桟葺き工法が一般的です。
耐震性、耐風性向上のため、釘やビスで瓦を固定する。屋根勾配は屋根材によって異なるが、一般的に4寸勾配程度が必要とされています。
また、瓦屋根の施工基準として「ガイドライン工法」がある。材料、標準試験方法、標準施工方法などを定めています。
「ガイドライン工法」は全日本瓦工事業連盟のホームページから確認することが出来ます。耐震性能や耐風性能など、屋根の性能を科学技術的に示していますので参考にしてください。
瓦は他の屋根材と比較して耐久性が高く長寿命です。退色や変色がほとんどなく、地域の環境や屋根形状にもよりますが30年~50年の寿命が有ると言われています。
イニシャルコストは他の屋根材と比べると、高くなるが、ランニングコストは安く抑えられるため、長期的に見ると経済性が高い材料と言えます。
長寿命な材料ではありますが、地震や耐風で瓦が破損したりずれる事があるので、定期的な点検は必要です。
「瓦屋根は地震に弱い」と思われがちであるが、これは誤りだと思います。確かに屋根面が重いという事は耐震設計上不利にはなりますが、これはより強固な構造体が建物に要求されるという事であり、基準値を満たすことで瓦屋根の耐震設計は勿論可能です。
また、地震や耐風での瓦の飛散を防止するため、瓦同士がかみ合うように設計された瓦が防災瓦として各メーカーから製品化されています。