
大阪市で4階建賃貸マンションの外壁塗装の現場調査に行ってきました。

大阪市の4階建マンションの外壁塗装工事の現場調査を依頼されました。
地下鉄の駅から徒歩1分の便利な立地に建っています。築45年が経過しています。
外壁もかなり劣化が進んでいるようです、1階は店舗になっており営業しながらの塗装工事になります。
店舗周りの養生と安全対策が求められる現場です。


塗膜の浮き部分が数か所あります、全体に塗膜の劣化が進んでいる感じです。
前回の塗装から15年ぐらい経過しているそうです、前回は色付けのみの塗装方法で施工していますので
耐久性はあまりありません。お客様の要望や予算、目的などいろんな考え方が有るとおもいますが
値段有り気で施工するとお客様にとってもマイナス面が多いので塗料の種類、グレード、耐久性能
等をお客様に提示しながら説明することがお客様の利益に繋がります。
多くのお客様は塗装は1種類でなんでも塗れば同じと思っている方がほとんどです。
塗料もピンからキリまでありお客様の塗装に対する要望や目的、予算に合わせた塗料選びを
私たちはサポートする義務があると思っています。

階段付近に雨だれが目立ちます、階段の踊り場当たりから雨水が垂れていると思われます。
こうゆう状況は改善することが可能です。塗装工事は美観も大事な要素の1つになりますので
工夫をして改善する必要が有ります。

クラックには大きく分けると縦型と横型に分かれます。どちらかと言えば横型の方が危険性が高いと言われています。
横型は雨水を大量に受けますのでクラックの幅が大きくなる可能性が高く早急に対処しないとモルタルの落下に繋がります。処置の方法はサンダーによるUカット・シール打ち・樹脂モルタル仕上げになります。下地をキチンと整える事が
塗装工事の成功に繋がりますので疎かにできない作業の1つです。



外壁が剥離して危険な状態になっています、クラックスケールで計ると6mm有りました。
危険な状態になっています。建物の角あたりにクラックが発生するケースは多く有ります。
多くは建物の揺れによるものと考えられますが40年以上の鉄骨造ではよくあらわれる症状です。
クラックの処理の仕方としてはサンダーを使ってUカット・シール打ち・樹脂モルタル仕上げといった
手順になります。これ以上内部の鉄骨にダメージを与えないように早急の対策が必要です。

外壁塗装でよく言われるチョウキング現象が起こっています。15年経過しているので当然のことです。
塗膜が劣化し白い粉が手に着く現象ですが一般的な塗料では7~8年で現象が出てきます。
こういう状況になると塗装前には高圧洗浄をしっかりとする必要が有ります。洗浄時には白く汚れた洗浄水
が周りに飛び散らないように気を付けながら作業を進める必要が有ります。
チョウキング現象が出ている状態では当然防水の機能は無くなっていますので内部まで被害が出ない
内に早急な対処が求められます。建物はメンテナンスなしでは維持できません、どうしてもあと回しになりがちですが
計画的に対策を考える事が大切になって来ます。


外壁の劣化も進んでいますが同じく鉄部も錆が出てきています、前回はいつごろ塗装したのか分かりませんが
長期間放置しているようです。鉄部の塗装は外壁に比べるとサイクル的に短い周期で塗り替えの必要が有ります。
ついつい外壁と同じサイクルで考えがちですが1度外壁塗装するまでに鉄部は中間で1度塗装する必要が
有ります。足場が必要な場合は別としていらない所は5~6年に1度は鉄部の塗装は計画に入れておくべき
です。鉄部は錆が出ると腐蝕に繋がるので注意が必要です。
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